今年もそろそろお月見の季節が・・・と思うのに、なかなか店頭に並ばないお月見団子。
「あれ、おかしいな?」
と思った人もいるのではないでしょうか?
お月見といえば、何となく9月のシルバーウィーク前後の行事というイメージが強いものですが、実はそうとは限りません。
今回は、お月見の不思議に迫りましょう!
2018年のお月見はいつ!?毎年変わるお月見の日
昨年2016年は9月の15日だったお月見。
ところが、今年2017年のお月見は、待てど暮らせどなかなかやってきません。
実は、2017年のお月見の日は、9月ではなく10月。
10月の4日になるというのです。
そもそも、お月見は、旧暦の8月15日、「中秋の名月」に行われる習わし。
秋の澄みきった夜空に浮かぶ月を愛でる習慣は、私たち情緒豊かな日本人の素晴らしい伝統の一つです。
ただ、現在使っているのは、旧暦ではなく新暦。
そのため、お月見の日は、9月から10月の間で広く幅が出てくることになるのです。
ちなみに、2017年から2020年までのお月見は・・・
2017年 10月4日
2018年 9月24日
2019年 9月13日
2020年 10月1日
となります。
ここ数年に限っても大きく開きがありますよね。
今年2017年は焦らされて焦らされてやってくるお月見。
さぞかし美しいお月様が見られることでしょう☆
「十五夜」なのに「十三夜」!?不思議な不思議なお月見の科学
さて、2017年10月4日、待ちに待った「中秋の名月」を見上げると・・・
あれ!?なんで??
思わずそんな声を上げてしまう子どもたちも多いかもしれませんね。
その理由は・・・
お月見なのに満月じゃない!
そう、今年の中秋の名月は、満月ではないのです!
先ほど、日にちの話でも説明しましたが、中秋の名月は旧暦8月15日の月。
旧暦は月の運行をもとに作られているので、満月付近の月になることは間違いありませんが、やはりどうしても、1,2日のズレは発生してしまうのです。
だからこそ、「中秋の満月」ではなく、「中秋の名月」と呼ばれるのかもしれませんね(^_-)-☆
それでは、2017年10月4日に夜空を彩る美しい月は、満月ではなく何日目の月なのでしょうか?
この周期の満月は、10月6日になりますから、10月4日はその2日前、すなわち「十三夜」と呼ばれるお月様。
今年の「十五夜」は実は「十三夜」だったのですね!
ちなみに、2011年から2020年までの10年間を見ても、中秋の名月、すなわち「十五夜」が本当に「十五夜=満月」になるのは、
2011年、2012年、2013年
の3年間しかありません。
次回、十五夜に満月が拝めるのは、なんと2021年9月21日のこと。
「十五夜」は当たり前に「十五夜」というわけではないということ、ぜひとも子どもたちに面白おかしく説明してみてくださいね。
きっとそんなところから、「天体や気象」といった中学受験・高校受験でも頻出の理科・地学分野が大好きになっていくはずですよ♪
お月見に読みたい!月や天体の不思議が分かる本
このように、お月見や七夕は、子どもたちが月や天体に興味を持つ絶好の機会です。
このチャンスにぜひとも子どもたちと科学の不思議に触れてみてくださいね。
年齢別にオススメの月や天体、宇宙に関する本をピックアップしてみましょう!
◆未就学児にオススメ◆ 『パパ、お月さまとって!』
『はらぺこあおむし』のエリック・カールの絵本で、まずは月が満ち欠けすることを知りましょう。
実はしかけ絵本になっているこの一冊、幼稚園・保育園の子どもたちの心を捉えること間違いなしです!
◆小学校低学年にオススメ◆ 『月の満ち欠けのひみつ』
ストーリーを楽しみながら、月の不思議について学んでいくことができます。
親子で仲良く読みすすめ、まずは、夜空を見上げる習慣を付けるところから始めましょう!
◆小学校高学年にオススメ◆ 『ドラえもんの理科おもしろ攻略 天体(地球・月・太陽・星の動き)がわかる』
ドラえもんの漫画を読みながら、楽しく月や天体について学んでいくことができます。
実は、進学塾として有名な日能研が指導していますので、中学受験対策にもなる一冊です!
◆中学生・高校生にオススメ◆ 眠れなくなる宇宙のはなし
中学生や高校生はもちろん、大人にもオススメの宇宙本。
簡単だけれど奥の深い話に、ページをめくる手が止まらなくなってしまいます。
いかがでしたか?
お月見といえば、毎年お団子を食べて終わり・・・。
では、もったいない!
この機会に子どもたちの宇宙への関心をかき立てましょう!
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